私たちユーベックは、化学分析・測定を通して、環境それ自体の評価に直接寄与する会社です。ここでいう「環境」とは、水質・大気・土壌などが自然界に存在するありのままの状態や、企業の事業活動や人々の生活がそれらにどのような変化をもたらすか、といったことです。例えば水質測定・分析では、工場等から排出される排水中に含まれる有害物質の濃度を測定します。特に揮発性有機化合物については、国際規格である試験所品質マネジメントISO/IEC17025:2017(用水・排水・地下水及び飲料水中の揮発性有機化合物)の認定を取得し、厳しい品質管理のもと精度の高い分析を行なっています。大気測定・分析では、ばい塵や有害物質がどれくらいあるかなど、各領域で多岐にわたる試験を実施しています。

環境検査を依頼されるお客様は、官公庁などの自治体や、土地開発に携わる建設コンサルタント等が中心です。国から土壌汚染調査を行う指定調査機関に認定されていることから、ご依頼のなかでは土壌の含有・溶出試験が最も多く、全体の6割を占めています。次いで多いのが水質調査です。工場などの音圧や振動加速度のレベルを測定する騒音・振動検査、作業場における有機溶剤や特定化学物質などを測定する作業環境測定や、PCB、アスベストの分析など、他の調査も需要が高まっており、さまざまな測定・分析を経験できます。

事業体制はバックオフィスの総務課をのぞき、業務部営業課と技術部技術課・品質保証課の3部署です。これらの課の社員は営業も含め、全員が分析作業を行っています。業務内容も試料の受付、現場作業・測定、品質管理、報告書の作成・確認と、横断的かつ一貫しているので、部署異動になっても無関係の業務に就くことはありません。異動は仕事の幅が増えるキャリアアップと同義で、全員が分析技術者として成長できる環境です。拠点が本社ひとつなので転居をともなう異動もなく、腰を据えて環境分析の仕事に専念できます。